下のリンクは、ShiaChatというコミュニティーで紹介されていたYouTubeビデオです。このフォーラム名からすると、イスラム教シーア派の人たちの集まりなのですが、主に欧米に在住している人たちのようです。もちろん中東在住の人たちもいます。その人たちがこのフォーラムを題材としたビデオを作製し、コンテストの結果、一番人気として選ばれたのがこのビデオでした。

内容は、掲示板荒らしとの戦いを人類史上最も困難な戦い(もちろんシャレで)に見立てて、それにのぞむ心構えを大げさに説いたビデオです。冗談半分のビデオではありますが、彼らの「戦い」に対する志向が表現されているとすれば、アルカイダやタリバン、反シオニズム勢力なども、この精神を胸に秘めて何十年ものあいだ活動しているのかも知れません。

それに対する白人側、イスラエル側も似たりよったりですから、少なくとも戦いを念頭においている人たちの間では、なんとなく妥協するという雰囲気は出てきません。

このビデオには映像的な見所はありません。文字と音楽だけなので、その内容だけ紹介しておきます。


Defeat the Spammers
http://www.youtube.com/watch?v=PcAAgDNQ82E

有史以来、争いごとは人類の常であった。
争いによって我々は目標を定め、能力を研ぎす澄ます。
争いは我々をやる気にさせ、行動へと駆り立てる。
敵の存在は我々を的に集中させ、脳力を引き出してくれる
毎日が競争であり、
毎日が挑戦である。
しかしかつて、スパム対策に勝る戦いはなかった。

挑戦を受けたからには、勝利するまで戦い続ける。
我々は敵よりも賢く、すばやく、力強い。
気をしっかりと持ち、圧倒されたり、気力を失ってはならない。
どんな状況にも順応し、知識を吸収し、頭脳で敵を圧倒せよ。
敵が休めば働き、敵が目覚めればその二倍働け。
敵の弱点を見つけ、
それを利用せよ!
敵の限界を見極め、
それを超えよ!
敵の意図を把握し、
敵を混乱させよ!
何が何でも
どんな犠牲を払ってでも
どんな障害があろうとも
スパム(発信者)を打ち負かさねばならない。
君にならできる。


Since the dawn of humanity, we have always had conflicts.
They give us goals, and horn our abilities.
They motivate us, and drive us!
Opposition focuses our talent on one goal, and brings out the champion in all of us.
Everyday brings us competition ...
Everyday brings us challenges ...
But there has been no greater conflict than yours against ShiaChat Spammers.

You have accepted the challenge, and will fight until you've won.
You are smarter, faster, stronger.
You will not be oppressed, overwhelmed, discouraged.
You will adapt any situation that may arise, and acquire the knowledge required to mentally overpower them.
You will work while they sleep, and will work even harder while they are awake.
You will find their vulnerabilities.
You must exploit them!
You will discover their limits.
You must surpass them!
You will understand their focus.
You must confuse them!
No matter what it takes ...
No matter what it costs ...
No matter what is in your way ...
ShiaChat Spammers will be defeated!
Only you can make it happen.



日本人には、忠臣蔵のような乾坤一擲(けんこんいってき)、のるかそるかの大勝負をするど根性はあっても、何十年も勝つまで戦い続けるという政治的信念はないように思います。彼らから学び取るべき点があるかどうかは分かりませんが、少なくとも世界にはこういう精神構造を持った人たちが多くいて、彼らと争う場合、我々の得意領域ではないことを勘定のうちに入れておくべきですね。不得意分野に引き込まれないよう注意しながら、自分たちの得意領域に相手を引き込む。そういう付き合い方を工夫しなければなりません。
イラク情勢について、現状が大変厳しいということは報道を通じて誰でも知っていると思います。スンニ派とシーア派の宗派間対立が激化しているとか、自爆攻撃で何十名のイラク人が犠牲なったとか、イラクは悪い出来事で満ち溢れているようです。

その一方で、ブッシュ政権により新戦略が施行されて以来、よい知らせも時々聞けるようになってきました。

UPIで国防担当の特派員をしているパメラ・ヘス記者(Pamela Hess)は、以前からマイクロ・レベルにおいては、イラクの治安状況はすべてが悪化しつつあるわけではなく、改善している点もあると指摘していました。例えば、

1.占領が長期化するにつれ、米兵とイラク住民たちとが顔見知りになり始め、心が通い合うようになりつつあること。

2.アルカイダや反米勢力があまりにも残虐なので、各地の部族長が米軍に助けを求め、その代わり米軍に協力するかたちでイラク警察、軍、行政に人を提供するようになったこと。

3.米兵たちのモチベーションが高いこと。日々発生する残虐行為の中で、安全を確保できないイラク人住民たちを、国際情勢とかは関係なく人として何とか守りたいとの使命感に燃えている米兵が多い。



などを指摘していました。

今月に入ってからは、彼女の報道を裏付けるようなコラム記事も見かけるようになりました。下の二つの記事が本当に正確であれば、増派案を推奨してきた元陸軍士官学校教授、フレデリック・ケーガン氏の予測どおりでまさに面目躍如ということになります。

ニューヨーク・ポスト紙
イラクへの増派:うまくいっている理由(THE IRAQ SURGE: WHY IT'S WORKING ...)
By Gordon Cucullu March 20, 2007

ワシントン・ポスト紙
増派戦略は成功しつつある(The 'Surge' Is Succeeding)
By ロバート・ケーガン(Robert Kagan) Sunday, March 11, 2007


ニューヨーク・ポスト紙の記事の内容

ペトレイアス司令官とのインタビュー記事です。要点だけまとめておきます。

1.ラマディの市長と警察署長とともにアイスクリームを食べながら町を歩いてみたが、誰も撃ってこなかった。それだけのことだが、ほんの数ヶ月前では考えられなかった治安状況だ。

2.掃討作戦後に米軍が退かず駐留し続けることが分かると、住民の態度が変わった。以前は情報を集めようとしても集まらなかったが、今では住民たちから情報が寄せられ情報過多である。

3.アンバー県においては、族長たちはみなビジネスマンなのだが、アルカイダのせいで商売は上がったりでうんざりしていた。今では大きなインフラ整備プロジェクトが再開されている。アルカイダは暴力と苦しみしかもたらさなかった。今では族長たちは若者に警察や軍に加わるように呼びかけている。

4.サドル・シティーでも同じ手法で大きな変化がおきつつある。

5.市場とモスクのような人の集まる場所を重点的に護衛するようになってから、商売が再開され、需要も雇用も拡大し地方経済がよくなりつつある。それにつれて私兵団の求心力が縮小しつつある。

6.よいスタートを切った。夏の終わりごろまでには情勢がはっきりするはず。



ワシントンポスト紙の記事の内容

こちらも基本的には同じ内容で、イラク在住の著名なブロガーや、NBCの看板キャスター、ブライアン・ウィリアムス氏によるイラクからのレポートが引用されています。両者ともにペトレイアス司令官と同じような観察をしており、増派戦略の治安への効果を伝えています。

それに加えて、政治レベルで潮流が変わったことが指摘されています。今まで合意できなかった石油収入の分配方法が合意に近いことや、一枚岩だったシーア派勢力に分裂の兆しが見えるなどの事例が紹介されています。

いまだにアルカイダから攻撃は続いてはいるものの、バグダットを狙いにくくなり、地方の狙いやすいターゲットが攻撃されており、これはアルカイダの弱体化の兆しだろうと指摘されています。

また、サドル師が率いるマハディ軍についても、しばらくの間おとなしくしているだけも知れないが、一旦治安が回復してしまうと市民たちは再度の混乱を望まなくなり、あんいに活動再開というわけにはいかなくなるだろうと指摘されています。
あるフォーラムで紹介されていたのですが、Israpunditというユダヤ系のブログの中にウォッチドッグ(番犬、監視機関)という項目がって、そこを見ると下に紹介したウェブサイトがリストアップされています。

それぞれが専門の監視分野に特化していて、少しでも反イスラエル、反ユダヤ的な発言(彼らの目から見て)がなされれば、すぐさまに対応できる体制になっているようです。

なにやら彼らの必死さが伝わってきます。常に外部からの攻撃にさらされているという強迫観念があるからでしょうか。ユダヤ系の方々は、おもしろい人たちですね。

このような地道な監視活動と徹底した抗議によって、しばしは分不相応(人口比率の点において)、突出しすぎていると言われる、欧米における彼らの影響力が保たれているのでしょう。

ちなみに自分たちの利益のみを考え行動する国家といえば、イスラエルと日本が双璧と言われています。

以下のリストは、このページの右側にある項目「フリーページ」にも掲載してあります。後日、リンクをたどる必要がでてきた場合にご利用ください。




Watchdogs

ADL Media Watch
メディアの監視

Anti-CAIR
Council on American-Islamic Relationsを監視

BBC Watch
BBCニュースの監視

Boycott Watch
ボイコットの呼びかけを監視

CAMERA
CAMERA Snapshots
アメリカでの中東情勢報道を監視

Campus Watch
大学での中東問題研究・講義を監視

Dhimmi Watch
書籍、メディア、ジハード(聖戦)活動を監視

Divestment Watch
経済分野での反イスラエル活動(イスラエルを破綻させる活動)を監視

EU Funding
EUからの中東諸国への援助を監視

Eye on the UN
国連を監視

Haganah Terrorist Watch
ジハード(聖戦)活動を監視

Honest Reporting
Media Backspin
メディアを監視し、偏った報道を指摘

Honest Reporting Canada
カナダ国内の中東問題報道を監視

IMRA
イスラエル、パレスチナ、アラブ世界のメディアを監視

Isr Academia Monitor
イスラエル国内の大学、リベラル派教授たちの言動を監視

Israeli Media Watch
イスラエル国内のメディアを監視

Jewish Watch Dog
ネット上の反イスラエルプロパガンダを監視

Jihad Watch
欧米へのジハード(聖戦)活動を監視

LA Times Protest
ロサンゼルスタイムス紙を監視

ME Reporting In Truth
反ユダヤ報道を監視

Medien Kritik
ドイツのメディアを監視

MEMRI
中東地域のメディアを監視、記事を英訳

Minnesota Star Protest
対テロ戦争関連ニュースを監視

NGO Monitor
NGO(非政府組織)を監視

PA Media Watch
パレスチナのメディアを監視

Project One Soul
最先端マルチメディア技術を駆使して反ユダヤ報道を監視

Religion of Peace
ジハード(聖戦)活動を監視

Stop the ISM
アメリカでのパレスチナ団結運動を監視

UN Watch
国連を監視

United Jerusalem
反ユダヤ報道を監視
あるフォーラムで紹介されていたイギリス紙The Timesの記事です。タイトルどおり、今回のレバノン侵攻で戦っているのはイスラエル軍だけではなく、ネット上でも攻防が繰り広げられているという内容です。

ユダヤ人が意図している効果が本当に上がっているのかどうか、ちょっとわかりませんが、彼らの活動が活発なのは確かでしょう。とはいえ彼らの場合、通常、活発です。

大体の内容がわかる程度には翻訳しています。正確には下の原文を参照してください。




イスラエルを支えるサイバー戦闘員

イスラエルが空と地上からヒズボラを攻撃している間に、インターネット上ではイスラエルの支持者によってキャンペーン活動が繰り広げられていた。

イスラエルに対する偏見やアラブ人を支持するプロパガンダに対抗するのが目的。イスラエル外務省も研修員たちを動員して、ウェブサイトやチャットルームの洗い出しにあたっており、そこにアメリカやヨーロッパのユダヤ・ネットワークに所属する活動家たちが、イスラエル支持のメッセージを書き込んでいるのである。

彼らは「メガホン」というソフトウェアを使い、ネット上のチャットルームなどを監視しており、世論調査やイスラエル叩きが行われればアラートが表示される仕組みになっている。

イスラエル外務省広報担当官の話。

「今やインターネットは世界的な世論形成には欠かせない道具である。我々が問題にしているのは、外国メディアがレバノン側の被害ばかりを報道して、ロケット弾攻撃に苦しんでいるイスラエル側の状況を報道しない点だ。だから報道機関を飛び越えて、直接、被害状況の写真をネット上に流している。」




The Times
Israel backed by army of cyber-soldiers



From Yonit Farago in Jerusalem

WHILE Israel fights Hezbollah with tanks and aircraft, its supporters are campaigning on the internet.

Israel’s Government has thrown its weight behind efforts by supporters to counter what it believes to be negative bias and a tide of pro-Arab propaganda. The Foreign Ministry has ordered trainee diplomats to track websites and chatrooms so that networks of US and European groups with hundreds of thousands of Jewish activists can place supportive messages.


In the past week nearly 5,000 members of the World Union of Jewish Students (WUJS) have downloaded special “megaphone” software that alerts them to anti-Israeli chatrooms or internet polls to enable them to post contrary viewpoints. A student team in Jerusalem combs the web in a host of different languages to flag the sites so that those who have signed up can influence an opinion survey or the course of a debate.

Jonny Cline, of the international student group, said that Jewish students and youth groups with their understanding of the web environment were ideally placed to present another side to the debate.

“We’re saying to these people that if Israel is being bashed, don’t ignore it, change it,” Mr Cline said. “A poll like CNN’s takes just a few seconds to vote in, but if thousands take part the outcome will be changed. What’s vital is that the international face of the conflict is balanced.”

Doron Barkat, 29, in Jerusalem, spends long nights trawling the web to try to swing the debate Israel’s way. “When I see internet polls for or against Israel I send out a mailing list to vote for Israel,” he said. “It can be that after 15 minutes there will be 400 votes for Israel.

“It’s very satisfying. There are also forums where Lebanese and Israelis talk.”

Israel’s Foreign Ministry must avoid direct involvement with the campaign but is in contact with international Jewish and evangelical Christian groups, distributing internet information packs.

Amir Gissin, the Israeli Foreign Ministry’s public relations director, said: “The internet’s become a leading tool for news, shaping the world view of millions. Our problem is the foreign media shows Lebanese suffering, but not Israeli. We’re bypassing that filter by distributing pictures showing how northern Israelis suffer from Katyusha rocket attacks.”
ずっとイスラム教コーランの日本語訳をさがしていたのですが、やっと見つかりました。コーランではなくてクルアーンで検索しないといけないようです。興味のある方は目を通してみてください。


日本ムスリム情報事務所 聖クルアーン

ぼくはまださわりの部分しか読んでないのですが、やはりとてつもない世界観のようです。

音声に興味のある方はこちらへどうぞ。NHKの中東特集などでたまに耳にするあの独特のリズムで朗唱を聴くことができます。皆さん声がきれいなのでしばらく聴いていてもあきませんよ。




イスラム教プロモーション・ビデオ

このリンクからイスラム教のプロモーション・ビデオを見ることができます。残念ながら日本語版はなく英語しかありません。英語を勉強している人にはちょうどいいかも知れません。興味のある方はダウンロードしてみてください。

おおよその内容を書いておきます。

知を通じてアッラー(ゴッド)の存在を知ることができる。

エッフェル塔、万里の長城、インドのタジマハール、ローマ・コロシアム、ピラミッドなど、これらの構造物は誰かによってデザインされた結果存在している。

ではこの世をデザインしたのは誰だろうか。すべてが偶然の結果と考えるなどバカバカしい。

自分の身の回りを見渡してみれば、樹木から人体にいたるまですべてが細部にわたって完璧にデザインされ、完璧なバランスによって保たれていることに気づくだろう。これらすべて完全な知識の持ち主であるアッラーによる完璧なエンジニアリングの結果である。


と、こんな話が延々と続きます。
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soudenjapan

Author:soudenjapan
soudenjapan、45歳、コンサルタント。やっと英語が楽になり20年かかって英語を握ったと感じる。と思ったのもつかの間、そこには広大な未知の領域が残っているようだ。

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