面白いことになってきましたね、傍観者としては。いずれ傍観者ではすまないという事態にまでなってくるのでしょうか。
(※書き加えあり 8月9日)






全面的内戦なら米軍撤退 イラクで政策転換か

2006年 8月 7日 (月) 12:06

 【ニューヨーク6日共同】7日発売の米誌ニューズウィーク最新号は、イラクの宗派闘争が全面的な内戦に発展した場合、ブッシュ米大統領は米軍をイラク国外に撤退させる方針だと報じた。匿名の政権高官の話として伝えたもので、撤退方針はホワイトハウスと国防総省が策定中の危機管理計画に含まれているという。

報道が事実なら、ブッシュ政権がイラク内戦の可能性への危機感を深めていることを示す。内戦による米軍の全面撤退は、イラクの民主化支援という目標の放棄となり、ブッシュ政権のイラク政策の大きな転換を意味する。





前回、日高義樹氏のアメリカ観や司馬遼太郎氏の感想(アメリカのアメリカたる所以1)を紹介しておりましたが、アメリカ人はいざとなるとやっちゃうんですね、大胆なことを。

ついでに日高氏の本からもう一箇所引用しておきましょう。80年代にアメリカが経済で苦しんでいたころの話で、実際には実行されませんでしたが、システム信者の大胆さの事例として紹介されています。

日高義樹 「日本は『2番』でいい!」 1988年から




アメリカが九〇年代にもくろむシナリオ

 日本をひっくり返してしまうようなシナリオが、現在アメリカ議会で話し合われている。

 現在アメリカがかかえている膨大な借金問題を一挙に解決するには、大恐慌を起こして一度アメリカの経済をめちゃめちゃにし、そこから立て直そうという計画なのである。

 信じられないような乱暴な計画だが、システム信者のアメリカらしい計画といえないこともない。

 このクラッシュ・プログラムをいい出したのは、アメリカ上院銀行委貞会のプロクシマイヤー委員長である。


<中略>

いったん全部を壊して生き返る

<中略>

 いったん全部を壊して生き返るというのは、まさにシステム信者の考え方である。システムを修理したりしない。完全につくりかえるのである。

 こうして「銀行再編成よりは大恐慌」と、アメリカがある日、本当にこの計画を実行してしまう可能性は十分にある。


<中略>

「クラッシュ・プログラム」と「借金の結果のインフレ」 のどちらがアメリカ人好みの解決法かと聞かれたら、私はクラッシュ・プログラムだと答えるだろう。

 アメリカ人が強烈な目的意識を持つとき、想像もつかぬ思い切ったことをやるのを忘れてはならない。


<引用終わり>




アメリカのシステム信者たちはどんな手を打ってくるでしょうか。見所いっぱいです。

イラクから手を引いて、イランの核問題を処理しにかかるのでしょうか。

ワシントンの中東政策をイスラエルよりから中立に戻したがっている勢力とイスラエル・ロビー、サイバー戦闘員たちとの暗闘。中立派は「イスラエルに関わりすぎることはアメリカの国益ではない。」と、ここぞとばかりに攻勢をかけてくるでしょうし、イスラエル・ロビーはワシントンの強力な後ろ盾を揺るぎないものにしておくために、いろいろな手段を駆使してくるのでしょう。

ビン・ラーディンとアル・ザワヒリも、いまこそイスラム信者は立ち上がれとテロリストを募集し、反欧米テロ活動、ジハードを世界に根付かせようと暗躍するのでしょう。

加筆
イラク
1.イラクを放棄してテロリストたちの安全地帯化させるわけにはいかない。
2.過去5年間、40兆円以上の巨費を投資してきたイラクを放棄できない。
3.中東民主化政策はブッシュ政権の政策の根幹であり、イラクを放棄できない。
4.米兵の死者数は、すでに同時テロ犠牲者数を超えており、いまさらイラクを放棄できない。

イラン
1.アメリカはイラクへの対応で手一杯。
2.国連安保理ではロシアと中国がイランへの攻撃へ反対。
3.今後も原油高が続きそう。
4.したがってイラン経済は順調で国民は指導部を支持している。

となればイランの最高指導者ハメネイ師は、今後も強気のまま。
核開発停止についての交渉にもあせって応じる必要はないので先延ばし。

現状では欧米には有効な選択肢はない。といって座して核開発を見過ごせば、いずれテロリストが核を手にする可能性が格段に高まる。ヨーロッパかアメリカの都市で核を使ったテロが現実のものとなる日が来る。



こういうジレンマに陥った状態で、アルカイダの大規模攻撃や、状況を悪化させる他の要素が加わってくれば、そのときこそ過去の経緯にはとらわれず、他国の迷惑などかえりみず、問題の解決という論理のみで思考するシステム信者たちが本領を発揮するのでしょうね。

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soudenjapan、45歳、コンサルタント。やっと英語が楽になり20年かかって英語を握ったと感じる。と思ったのもつかの間、そこには広大な未知の領域が残っているようだ。

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