以前ご紹介したChapter 15: Looking at the race for the next UN Secretary-General(国連憲章第15章:国連事務総長選を眺めながら)というブログサイトで、事務総長選関連のニュース記事が二つ引用されていました。その記事の内容をちょっと書いておきます。

(※ちなみに「Chapter 15 国連憲章第15章」には事務総長の選出について決め事が書いてあるようです。)


新華社 2006年8月31日付
ROK halts bid for UN Security Council
韓国、非常任理事国への立候補を一時中止と発表
(英文)

この記事によると、韓国政府が非常任理事国選に立候補していたが、これを一時取り下げ事務総長取り一本にしぼることを表明したということです。

「我々の結論は、現実問題として、国連での選挙のうちもっともハードルが高いとされる二つの選挙両方で、同時に勝利することはできないということだ。」

ということですが、これが事務総長選の票読みにめどがついたからなのか、それともさらなる根回しが必要だからなのかは分かりません。二番手のインドのタルール氏がいまいち苦しそうなので、もしかすると韓国政府の自信の表れなのかもしれません。

UNSG

そこでもう一方の記事です。

Indiatimes 2006年8月30日付
Mittal to add steel to Tharoor's UN campaign
ミタル製鉄、タルール氏の国連選挙にてこ入れへ
(英文)

この記事によると、ミタル製鉄(本社オランダ、粗鋼生産量で世界第一位)のオーナー(インド出身、いわゆる現代の鉄鋼王)が、インドの有力政治家からの依頼を受けて、タルール氏を後押しするためにアフリカやヨーロッパ諸国に働きかける役を引き受けたということです。中でも特に期待されているのは、ダウニング・ストリート10番地(英国首相官邸の住所)とホワイトハウスとの橋渡しだそうです。

そして、そのことは、イギリスとアメリカの2つの常任理事国がタルール氏選出に反対しているということの裏返しと解釈されているようです。

確かにタルール氏は22歳の若さで博士号を取得して以来、国連で出世し現在の事務次長の地位にまで登りつめているので、国連インサイダーであることは間違いありません。アナン事務総長にも近いといわれているので、国連改革を進めたい英米にとっては好ましくない候補なのかも知れません。

となると、新たな候補者が登場しないかぎり、あるいはスキャンダルでもない限り、現時点では韓国のバン・キ・ムン外相が国連事務総長に選出される可能性が高まりつつあるということなのでしょう。

Only the blog author may view the comment.
http://kokusaitouron.blog.fc2.com/tb.php/190-c5faf6bf
Use trackback on this entry.
// HOME //
Powered By FC2 Blog. copyright © 2017 国際討論日記FC2 all rights reserved.
プロフィール

soudenjapan

Author:soudenjapan
soudenjapan、45歳、コンサルタント。やっと英語が楽になり20年かかって英語を握ったと感じる。と思ったのもつかの間、そこには広大な未知の領域が残っているようだ。

最新記事
最新コメント

月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム

RSSリンクの表示
リンク