先日、安倍首相が、日本国が慰安活動を強制したことはなく、その証拠は存在しないと発言すると、それはすぐに国際的に報道され、この問題に関心を持つ人たちから厳しく批判されることとなりました。

掲示板レベルでは、この問題が取り上げられているところはそれほど多くなく、関心を持っている人の数は限られているようです。ただし人数的にはたいしたことなくても、批判の内容はとても厳しく、人種居住地域に関係なく最低でも9割程度は安倍発言を糾弾する強い抗議です。

中には中立的発言もありましたが、安倍氏の発言を支持する書き込みは日本人からだけでした。それでも今回の件で、賛成にせよ反対にせよ、多くの日本人が英語で声を上げていたのには驚かされました。

(※ウェブ版BBCの「あなたの意見(Have Your Say)」コーナーやその他の掲示板への書き込みから判断しました。ちなみに検索方法ですが、vbulletinという掲示板ソフトが事実上の世界標準のようですから、「vbulletin Abe "comfort women"」で検索すれば掲示板への書き込み具合を知ることができます。英語世界以外の反応を知りたければ、vbulletinと各地の言語を組み合わせて検索すればOKだろうと思います。)

前回の中国での騒動でもそうでしたが、よきにつけ悪しきにつけ、好こうが好くまいが、我々は世界中からすぐに反応が返ってくる時代に住んでいることを意識しておかなければならないようです。IT技術の発展により世界の大衆との距離が縮まってしまったので、現状に適応する以外どうしようもありません。そこで今回の失敗、騒動から、今後、役に立ちそうな教訓を導き出しておく必要があります。

教訓はいろいろあるのでしょうが、以下、個人的な意見です。

1.余分をいかにしゃべるかがカギ

何と言っても今回一番まずかったのは、安倍総理が単なるコチコチの極右だとの印象を与えてしまったことです。なぜそうなったかと言えば、総理が自分の言いたい点だけを、慰安婦の方々や日本軍により苦しめられた人たちへの配慮の言葉を全く述べずに、自分の信念だけを述べてしまったからです。

少なくとも8割ぐらいを、何人いるのか分かりませんが真の犠牲者や他の地域の犠牲者への配慮の言葉で埋めておいて、その上で自分の主張も織り込んでいくとの手法を使わないと、今回のように「すべてを否定した」反発だけを招くことになります。

そうしておけばBBCウェブサイトで多数見られたような、浅はかで直情的な非難(例えば「安倍の主張はホロコースト幻説と同様」「慰安婦の存在を否定するとは何事か」など)はある程度さけられたと思います。

首相の真意が伝わってないとか、誤訳だとか、報道が偏ってるとか、それぞれ確かに影響はあるでしょうし、個々の単語の選び方や言い回しも大切にちがいありません。しかしそれ以上に、発言内容がどんな構成になってるかの方が大切です。十分に配慮の言葉を散りばめる。きわどい内容であればあるほど、より多くの言葉を配慮に費やす必要があります。

自分の主張を取り下げる必要はないが、それだけを述べるのではなく発言の全体量をもっともっと増やすということです。すなわち、余分をいかにしゃべるかがカギということになります。

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soudenjapan、45歳、コンサルタント。やっと英語が楽になり20年かかって英語を握ったと感じる。と思ったのもつかの間、そこには広大な未知の領域が残っているようだ。

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