イラクへの増派が決まる前に、ベーカー=ハミルトン委員会が報告書をまとめ大統領に提出したことは周知の事実ですが、その報告書の中には、イラン、シリア両国との対話を促す提案が盛り込まれていました。

この点についてゼーリック氏(ベーカー元長官の側近、前国務副長官、前ゴールマンサックス副会長、現在は世界銀行総裁)は、あの提案の裏にはイランとシリアとの対話を始めることによって、イラク情勢に利害を持つ国々を疑心暗鬼にさせる狙いがあったと言っています。

それ以上の説明はないので推測になりますが、おそらくアメリカがイラン、シリアと個別に話し合いをすることにより、囚人のジレンマ風の効果を生じさせ、イランとシリアとの協力関係に楔を打ち込み分断しようと考えていたと言うことでしょう。

さらに、スンニ派、シーア派内部、あるいはそれぞれ援助しているイラン、シリア以外の勢力をも疑心暗鬼(シリアやイランが裏切るのではないか)にさせ、反米で固まっている関係諸団体を分断し、イラク情勢をアメリカに少しでも有利にしようと画策しようとしてたのだろうと推測できます。

これが本当なら敏腕国務長官としてならしたジェームズ・ベーカーですが、そのアングロサクソン的策士ぶりは健在なりという感じですね。


Google Video(英語です)
チャーリー・ローズ:ロバート・ゼーリックとの一時間

ゼーリック氏は、2004年から2006年までアーミテージ氏の後をついで国務副長官つとめ、特に対中関係を担当者として中国のWTO加入を推進した人です。ですからこのインタビューの中でも中国の話が所々出てきます。主に、影響力を増しつつある中国を、どのように世界システムの中に取り込んでいくのかと言う話です。軍事の専門家ではないので、中国軍の話はほとんど出てきません。

中国に言及するのは、だいたいこの時間帯です。

2:00~6:00
21:11~27:15
27:15~31:30

英語でも構わなければ聞いてみてください。日本語の方がいい人はもう少し待っておいてください。

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soudenjapan、45歳、コンサルタント。やっと英語が楽になり20年かかって英語を握ったと感じる。と思ったのもつかの間、そこには広大な未知の領域が残っているようだ。

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