世の中には知恵のはたらく人がいるもので、アダルトなビデオの世界では有名な村西とおる監督のブログでこういう話が紹介されていた。



知り合いの映画プロデューサー氏から聞いた話でございます。

ある映画の撮影で俳優の三國連太郎氏が相手の男の役者を殴るシーンで「ここはリアリズムを追求したいので、実際に相手を思い切り殴らせて欲しい」との「悪望」を出されたそうでございます。

監督は「その必要はありません、ここは殴るフリで結構です」と三國連太郎氏の意見を受け入れることはありませんでした。が三國連太郎氏は自からの主演作品のそのクライマックスのシーンへの思い入れがことのほか強く「どうしても」とその演技プランの「主張」を撤回することがなかったのであります。

<中略>

翌日監督は脚本家と相談して書き直した新しい台本を持って撮影現場に現れました。

その台本にはそれまでなかった三國連太郎氏に殴られた相手の男の役者が逆に三國氏に殴りかかるシーンが書き加えられてありました。

その台本を見た三國氏はポツリと一言「昨日の台本の通りで結構です」と申されたそうでございます。



これは、相手が強固に主張する理屈を、その人自身に当てはめたらどうなるのかという「おまえが先にやれ」式の古典的逆襲テクニックだが、これほどすっきり爽快、みごとにきまった事例はあまりないだろう。この話を読んでから、三國さんの立場からなんとか言い逃れる方法はないかと考えてはいるが見つからない。三國さんがすばやく観念したのは得策だった。



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soudenjapan、45歳、コンサルタント。やっと英語が楽になり20年かかって英語を握ったと感じる。と思ったのもつかの間、そこには広大な未知の領域が残っているようだ。

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