「大前研一ライブ」より
『日本国債デフォルトの可能性とその対策』(PC用動画6分間)
http://k.d.combzmail.jp/t/gxe6/90ha59w0mgxaz9e4zn

ビデオの要旨

ヘッジファンド等が日本デフォルトを前提とした商品を出し始め、いよいよデフォルトが現実味をおびはじめた。

何が起こるのか?

日本の場合、国債のデフォルトが起こると手をつけられない状態になる。銀行、生保、郵貯の裏はすべて国債、表は国民の預金で、表と裏がつながっており、国家も民間も国民預金も破綻するときはすべて同時に一挙に行く。前代未聞の状態になる。

ゆえにペイオフなどありえない。

国民の預金はすべて凍結(預金封鎖)。半分は召し上げ。

国家予算は半減。

消費税はいきなり20パーセント越え。

公務員半減。教員の給与半減。

ゼネストがおこり社会機能ストップ、国の中は騒然となる。

ギリシャ程度の規模で政府は機能しなくなっている。日本の場合くらべものにならない規模。

(ビデオの要旨ここまで)


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最近よく聞く俗説に、

日本は外国とちがって海外には借金はないのだから大丈夫(すなわち信用不安は起こらないし、外から売り浴びせられて債務不履行(デフォルト)に陥ることもない)

という話があるが、大前研一氏のほかのビデオによると、

実は海外の投資家も40数兆円ほど日本の国債を所有しており、信用不安からこの40兆円を売り浴びせられれば、突然、日本の国債が暴落する可能性は十分にあるそうだ。これまで国債のほとんどを引き受けてきた銀行、生保、郵貯も国債を抱えていられなくなるからだ。

この点も上のビデオとあわせて考慮し、いつ何が起こってもおかしくはないという腹づもりが必要だ。

そもそもどうして日本の金融機関は大量の国債を抱えているのか。

バブル後の長引く景気低迷のおかげで時代は超低金利。金融機関は国債さえ買っておけば、その利ざやだけで十分稼ぐことができたから。

預金者には金利を払う必要がなく、国からは国債の利払い分が入ってくる。銀行は投資のリスクをとらず楽して稼ぐことができたわけだ。財務省も市場の資金を必要なだけ吸い上げることができ税収不足の穴を埋めることができた。そんな時代を背景とした特殊な経済構造があったために日本の金融機関は大量の国債を保有するにいたっている。

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スーパーマンはいないのか

バブル崩壊以前なら、現在のように深刻な問題に直面していても常に国家を信頼していられた。なぜならこの国にはスーパーマンがいたからだ。

スーパーマン?スーパーマンなんていたはずがない。今二十代の人たちは笑うだろう。しかし日ノ本にはたしかにスーパーマンがいたのである。

そのスーパーマンはこの国のどこかの高校を学年トップで卒業し、全国の成績優秀者たちと競い合い、勝利し、東大法学部へと進学する。そこで少数に絞り込まれた成績最優秀者たちとさらに競い合い、首席クラスとして勝ち抜いた人だけが大蔵省官僚となれた。官僚の中の官僚とよばれ、彼ら自身、大蔵以外は落ちこぼれ官僚といってはばからなかった人たちだ。真の勝ち抜き野郎たちといっていい。しかし競走はそこで終わらず、「真の勝ち抜き野郎」たちの中でさらに競い合い、勝利した者が最終的な勝ち抜き野郎として登場する。これがスーパーマン。日本国の国家財政の事実上の責任者、大蔵省主計局長その人である。

どんな複雑怪奇な問題でも解決できる人。世界でも最優秀クラスの知能を備えた人。それが主計局長。権威そのもの。下々のものにはうかがい知れない世界の住人。戦後の奇跡の経済成長を導いてきた人。

この国がどんな困難に直面しても、スーパーマンたちがなんとかしてくれるにちがいない。みなそう思っていた。少なくともボクは心のどこかでうっすらとそう信じていた。

ところがバブル崩壊後10年たっても国民経済は回復せず、だれも有効な解決策を処方できなかった。それからさらに10年がすぎ、もはやこの国にはみなが仰ぎ見る、頼れる権威は存在しない。東大・京大も、自民党も、そして、むかしは光り輝き、絶大なる威光を放っていた旧大蔵省もかつての権威をなくしてしまっている。もはや頼れる司令塔はない。

あのスーパーマンたちはどこへ行ってしまったのだろうか。

今後われわれが直面するであろう日本国の財政破綻・債務不履行について考えていたら、ふとこの国にスーパーマンがいたあの時代を思い出し、すこしセピア色しかけた懐かしい記憶がよみがえってきた。




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soudenjapan、45歳、コンサルタント。やっと英語が楽になり20年かかって英語を握ったと感じる。と思ったのもつかの間、そこには広大な未知の領域が残っているようだ。

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