外国語の習得には「~かぶれ」の傾向を持つ人のほうが、そうでない人に比べ有利であると書いたが、あれはそのほうが学習意欲が高まるからというモチベーションの話。

じつは「かぶれ」にはもう一つ大切な効用がある。

「かぶれ」の基本は相手方をよく見て、よく知って、マネすることだから、結果として、コミュニケーションの現場で無用なトラブルをできるだけ避けられる「かしこさ」を身につけることになる。するとその効用として、トラブルは得策でないと思える場面では相手に合わせてしまうとか、黙っておくとかして、上手にやり過ごしてしまえるようになるから、いざというとき無用なトラブル、損失、心労から自分を守れるようになる。

それができないとどうなるか。ホリエモンのメルマガに元横綱、朝青龍についてこう書いてある。


朝青龍は世間で言われているように「ワル」というわけではない。単なるやんちゃな20代の若者というのが素顔である。高校時代から日本に留学し、語学に堪能で日本語が上手い。普通の外国人横綱というのは日本語が不得手だから何を聞かれても「はい」はい」と答えるくらいしかできないが、朝青龍は全部理解して答えてしまう。その物言いが率直過ぎて周りの批判を浴びるのだ。あきらかに損をしている。また友人関係にも非常に熱く、私が知人と言い争いをしているときも間に入ってとりなしたりしてくれるように本当はいい奴なんだ。


朝青龍のケースでは、文化的なあつれき以上に、本人の個性に由来するあつれきのほうが問題を誘引していたかもしれない。文化なのか性格なのか、どちらがよりトラブルを引き起こしていたのかはっきりとはわからないが、彼に対する評価として、相撲に対する「リスペクト」が足りないとか、日本の伝統を軽視しているのではないかなどと指摘する声はあった。

この点、やはり朝青龍は少しかぶれ方が足りなかったのではないかと思える。十分な「かぶれ」があったならば、もっと上手に立ち振る舞うこともできたのではないかと思う。


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soudenjapan、45歳、コンサルタント。やっと英語が楽になり20年かかって英語を握ったと感じる。と思ったのもつかの間、そこには広大な未知の領域が残っているようだ。

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