松田聖子 赤いスイートピー
http://www.youtube.com/watch?v=RfctrJRP7Tg
(※URL修正しました)

この歌はいい歌だと思うけれども「W」の音が気になってしょうがない。スイートピー(Sweet Pea)は日本語だからしかたないとしてもI will follow youは一応英語だからwillの「w」の音がないのが気になる。ささいなことだけれども意外と気になる音だ。

それに聖子ちゃんならずとも日本人はだいたい「W」の音は「L」「R」とおなじく不得意としていると思う。

The Free Dictionary - sweet
http://www.thefreedictionary.com/sweet

このリンクをたどるとオンライン辞書のsweetのページにたどりつくので、 そこでsweetの横にある国旗やスピーカーのアイコンをクリックすれば正しい発音を聞ける。

「イー」の前にかすかに聞こえる「W」の音が聞こえるかどうか試してみるといい。人によっては聴き取れないという場合もあるかもしれない。

口を「ヲ」の形にして、その状態から少し極端なくらいまで口の形を強調(お面の「ひょっとこ」みたいに)しながら「W」の音を出してやれば割ときれいなそれっぽい音になるはず。

それができればこんな単語の「W」音ももきれい出せるようになる。ちょっと極端すぎるくらい「W」音を強調してやるといい。日本人の場合それでちょうどいいくらいの音になると思う。

word
world
worship
warship
woman
swimming

外国語の習得には「~かぶれ」の傾向を持つ人のほうが、そうでない人に比べ有利であると書いたが、あれはそのほうが学習意欲が高まるからというモチベーションの話。

じつは「かぶれ」にはもう一つ大切な効用がある。

「かぶれ」の基本は相手方をよく見て、よく知って、マネすることだから、結果として、コミュニケーションの現場で無用なトラブルをできるだけ避けられる「かしこさ」を身につけることになる。するとその効用として、トラブルは得策でないと思える場面では相手に合わせてしまうとか、黙っておくとかして、上手にやり過ごしてしまえるようになるから、いざというとき無用なトラブル、損失、心労から自分を守れるようになる。

それができないとどうなるか。ホリエモンのメルマガに元横綱、朝青龍についてこう書いてある。


朝青龍は世間で言われているように「ワル」というわけではない。単なるやんちゃな20代の若者というのが素顔である。高校時代から日本に留学し、語学に堪能で日本語が上手い。普通の外国人横綱というのは日本語が不得手だから何を聞かれても「はい」はい」と答えるくらいしかできないが、朝青龍は全部理解して答えてしまう。その物言いが率直過ぎて周りの批判を浴びるのだ。あきらかに損をしている。また友人関係にも非常に熱く、私が知人と言い争いをしているときも間に入ってとりなしたりしてくれるように本当はいい奴なんだ。


朝青龍のケースでは、文化的なあつれき以上に、本人の個性に由来するあつれきのほうが問題を誘引していたかもしれない。文化なのか性格なのか、どちらがよりトラブルを引き起こしていたのかはっきりとはわからないが、彼に対する評価として、相撲に対する「リスペクト」が足りないとか、日本の伝統を軽視しているのではないかなどと指摘する声はあった。

この点、やはり朝青龍は少しかぶれ方が足りなかったのではないかと思える。十分な「かぶれ」があったならば、もっと上手に立ち振る舞うこともできたのではないかと思う。


その分かれ目はどこにあるのか。

その一つは「~かぶれになる」という心理状態を自分の中に持てるかどうか。

英語なら「アメリカかぶれ」「英国かぶれ」に、中国語や韓国語なら「中国かぶれ」や「韓流かぶれ」になる。彼らの外見や所作、考え方や物言いまで、ぜんぶ気分としてまねてみたいという強い願望とあこがれる心。その力を借りれば、文法も単語も人は必ずやりとげる。

語学を身につけようとすると、それにともないどうしても、もどかしさやつらさ、時間的拘束や頭の疲れなどがセットになって一緒についてくる。そんな大変で嫌な面を和らげる麻酔というか一種の麻薬的な効果を得る方法が、この「かぶれ」てしまう方法だ。

できる人たちの特徴を観察すれば、必ずこの「かぶれ」が共通項として浮かび上がってくるはず。なにも英語を習得している日本人だけでなく、日本語を流暢にあやつる外国人たちにも「日本かぶれ」をはっきりと見て取れるはずだ。

大勢の人に自分の主張を訴えかけて支持を得ようとする場合、もっとも効果的な手法は、聞いてる人の頭の中で映像が流れだすような物語調の語り(感情移入しやすく記憶に残りやすい)だとよく言われる。これは世の東西、言語、文化、宗教の違いに関係なく、スピーチの専門家たちがみな異口同音にみとめる原則で、英語の世界であれ、日本語の世界であれ、違いはない。

(※慰安婦公聴会のときも、元慰安婦たちはこの原則をとても効果的に利用し日本政府を敗北させたし、先日のトヨタ公聴会のときも、被害者とされる人たちはこの原則を自分たちの主張が有利になるようにうまく使っていた)

その原則を再確認させてくれるビデオがある。

2010/5/11衆院農林水産委・江藤拓(自由民主党・無所属の会)口蹄疫vol1
http://www.youtube.com/watch?v=jfdrMksMMD8&feature=related
2010/5/11衆院農林水産委・江藤拓(自由民主党・無所属の会)口蹄疫vol2
http://www.youtube.com/watch?v=_qE64jc0LpM&feature=related


いま宮崎で猛威をふるっている口蹄疫(Foot-and-mouth disease)への対処方法をめぐって、自民党の江藤議員と、赤松農水大臣とが国会の委員会でやり取りをしているビデオで、二人の対照的な語り口が映し出されている。

見所は、Vol.1の8:15秒からVol.2の4:23秒までの、江藤議員が効果的に物語を使いながら自分の主張を強烈に印象付けているシーンだろう。それに対し、赤松大臣のほうは、ダラダラと言い訳をしているようにしか見えない。(※どちらの主張が正しいかという話ではなくて、あくまでもどう見えているかという話)

ついでに言っておくと、江藤議員のほうは両方の手のひらを終始胸の高さまで上げているのに対し、赤松大臣はつねに手を下げている。両手を胸まで上げて話をすると、力強さを聞き手に印象付ける効果がある。

このビデオを見れば、あたかも農水省さえ適切に対応していれば口蹄疫の拡散は防ぐことができた(すなわち農水省側にミスがあった)かのような印象を受ける。だが真実はわからない。実際そうだったかもしれないし、どのみち拡散は防げなかったのかもしれない。

しかし印象としては赤松大臣の負けである。

大臣側ももう少し農水省職員たちの努力やガンバリが伝わるように、現場のまじめな担当官たちが何を心配し、何を考え、何をしていたのか、具体的にわかるような物語を語っていれば、世の中には賢明に対処しても救えない命もあるということで、印象レベルにおいてタイに持ち込むことはできたと思う。


ノンネイティブといっても今回は日本人のことではなくヨーロッパ系の人たちの話。英語を母国語としないヨーロッパの人たちは日本人の英語をどの程度理解できているのか。その程度の一端をうかがわせるビデオがある。

ダボス経済フォーラムに出席中の竹中平蔵さんが、世界経済の動向についてコメントを求められ、英語で答えているのだが、そのビデオをスイスに住んでる人(たぶん)が編集してYoutubeにアップしている。

Heizo Takenaka joins the Davos Debates
http://www.youtube.com/watch?v=WhASE3V3olw&playnext_from=TL&videos=uThByER301o

このビデオを見て気になるのは、ビデオ画面下部に字幕があり何度も[inaudible](聞き取れない)という表示が出てくる点だ。その聞きとれなかった割合(聞きまちがいを含む)からすると、このビデオを編集した人は竹中さんの話をほとんど理解できなかったに違いない。

英語力に問題があるのなら聴き取れなくても不思議ではないが、この編集者のリスニング能力にはなんの問題もなさそうだ。竹中さん以外のビデオの字幕を見るとちゃんと聴き取れているからそうわかる。

となると竹中さんのほうに問題があるのだろうか。たしかに竹中さんの発音・リズムには少し癖があって、日本人の中でも英語を得意とする人とくらべるといくぶん見劣りはするものの、十分理解できる範囲内にはあると思う。実際、ボクは問題なくすべて聴き取れる。しかしビデオを編集したスイス人には半分しか伝わっていない。その点はちゃんと見て取るべきだ。

そして、竹中さんの問題は竹中さん自身が解決するとして、このビデオを見ているわれわれは何を学ぶべきか。

このビデオからは、どういうペースで、どんな話し方(発音とリズム)をするとヨーロッパ系の人とって英語が聴き取りにくくなるのかを学び取るべきだ。英米人以外の人と話すときは、相手の理解に十分に配慮しながら話をしなければならない点も記憶にとどめておきたい。

以下、竹中さんのビデオより

Well this year the economy [inaudible] global economy would be around 1 or2%, very low.

Especially at growth rates of the major [inaudible]. Also in the case of Japan we expect a small

2% gross. So the government is expecting flat growth [inaudible]. But anyway this year we

have very serious illustration. But beyond that we'll be able to see some sign on recovery.

So therefore the government especially not that the economy [inaudible]. At the same

time we expect a lot due to good governance and good policy by government in the United States.

This should have a very good impact on the global economy. Thank you.

(※太字の単語・フレーズは聴き取りミスをあらわす)

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soudenjapan

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soudenjapan、45歳、コンサルタント。やっと英語が楽になり20年かかって英語を握ったと感じる。と思ったのもつかの間、そこには広大な未知の領域が残っているようだ。

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